施設入居と実家じまい~新たな生活への第一歩~
50代を過ぎ、ご両親の介護や老後のことを考え始める方も多いのではないでしょうか。今は元気なうちから、介護施設ではなく、高齢者向けの大規模コミュニティの一つとして、食事付き、大浴場付き、スポーツクラブのような各種レクリエーション施設などが併設された巨大マンションが多く販売されています。
ご両親が施設や高齢者だけのマンションに入居されることになった場合、実家じまいという大きな決断を迫られる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、入居とそれに伴う実家じまいのことについて、50代以上の世代の方に向けて解説していきます。
高齢者の施設やマンション入居と実家じまい、なぜ同時に考える必要があるのか?
施設入居が決まると、同時に実家じまいのことを考えたほうがいいと思います。それはなぜかというと、以下の理由が考えられます。
- 経済的な負担: 空き家となった実家を維持していくには、固定資産税や管理費など、様々な費用がかかります。またマンションや施設への入居にはまとまったお金が必要です。
- 物理的な負担: 実家の片付けや売却といった作業は、時間と労力を要し、頻繁に行き来することが難しくなります。
- 精神的な負担: 実家は、ご家族の思い出が詰まった場所であり、手放すことは容易ではありませんが、お世話になった近所の方々へのご迷惑がかかるなどの精神的な負担を感じます。
これらの負担を軽減し、スムーズに新たな生活に移行するためにも、施設入居と同時に実家じまいの計画を立てることが大切です。
実家じまいを進める上でのポイント
実家じまいを進める上で、以下の点に注意しましょう。
1. 家族で話し合う
- いつまでに手続きを完了させるか: 引越しや売却のスケジュールを立てましょう。
- 誰が中心となって進めるか: 担当者を決め、役割分担を明確にしましょう。
2. 片付けの準備
- 思い出の品: 手放すもの、残すものを整理しましょう。
- 不用品の処分: リサイクルショップや不用品回収業者に依頼しましょう。
- 貴重品の保管: 銀行などの安全な場所に保管しましょう。
3. 手続きの流れ
- 解約手続き: 電気、ガス、水道、電話などの解約手続きを行いましょう。
- 転出届: 新しい住所に転出届を出しましょう。
実家じまいは新しいスタート
実家じまいは、単に家を処分するだけでなく、新たな生活への第一歩でもあります。
- ご両親の新しい生活: 施設での生活が快適に送れるよう、必要なものを揃えましょう。
- ご自身の生活: 実家から離れて、新しい生活を始めましょう。
- 家族との関係: この機会に家族の関係を見直し、絆を深めましょう。
まとめ
施設入居と実家じまいは、人生における大きな転換期です。様々な手続きや決断が求められますが、家族で協力し、専門家のアドバイスを受けながら、スムーズに進めていきましょう。
実家じまいは、単に過去と決別するだけでなく、未来への希望を繋ぐ大切な機会でもあります。
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行政書士 石川 慶