墓じまい、改葬について
厚労省 衛生行政調査によると【墓じまい】の件数が増えている。2022年度は15万1076件となっている。
およそお墓の「寿命」は短くて32年ほど、最長でも60年くらいと私は感じている。お墓を建てたあと60年も経つと、もう誰もお墓参りに来る人がいなくなる。
私の父は5男だったので、お墓を守るという意識がもともと希薄な家庭であった。
現在墓参りしている一般墓(石のお墓)も祖父からになっていて曾祖父のお墓、さらにその先のお墓がどこにあるかわからない。
墓守=お墓を管理、継ぐ人がいなくなる、連絡がつかなくなるととたんにお墓は荒んでいく。
それは家も同じだが定期的に清掃等をしないと、草がぼうぼうになり、周囲のお墓にもかなり迷惑になる。
お寺や墓地の管理者は放置状態のお墓を更地にするなどして再販をするにしてもかなりの出費がかさむ。
誰もがいつか墓じまい予備軍となるが、どこも切実な問題だ。
墓じまい、改葬をするとなるとかなりのエネルギーと煩雑な手続きと打ち合わせ、交渉が必要だ。
メリットは私どものような墓じまいの専門の行政書士などに依頼することにより、時間の短縮や精神的に楽なること、墓じまいの解決に向けて可能性は高まる。
デメリットとしては依頼する費用がかかることだ。
ご自分でするにも専門家に任せるにしてもご先祖様が眠るお墓をそのままほったらかしにして、草がぼうぼうになるなど周囲の迷惑もかかることは、切なくなるかな。
行政書士 石川 慶