引取者のいない死亡人
はじめに
現代社会では、様々な事情により、家族や親族がいない、あるいは連絡が取れないという状況で亡くなる方が増えています。このような「引取者のいない死亡人」は、どのくらいいるのでしょうか?
総件数 10万5773件
引取者のない死亡人の発生状況(18年4月~21年10月)
令和5年3月発表 総務省 遺留金等に関する実態調査 結果報告書
引取者のいない死亡人とは?
引取者のいない死亡人とは、死亡した際に、遺体を引き取り、葬儀を行う親族や知人がいない、あるいは受け取りを拒否された、もしくは連絡がつかない状態にある人のことを指します。
なぜ引取者のいない死亡人が増えているのか?
- 核家族化の進行: 近年、核家族化が進行し、地域とのつながりが希薄になっています。
- 高齢化: 高齢者の孤独死、孤立死が増加しています。
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現代社会の事情の多様化: 親族がいても交流がないなど、様々な事情
- 地域コミュニティの崩壊: 近隣住民との交流が減少し、互いを助け合う関係が薄れています。
行政書士が関わる「引き取り手のない」人のケース
行政書士が関わる「引き取り手のない」人のケースとしては、大きく分けて以下の様なものがあります。
- 孤独死された方の遺体の処理: 発見が遅れ、腐敗が進んでいる場合も少なくありません。
- 財産の相続手続き: 遺言がない場合、相続人が不明な場合など、手続きが複雑化するケースが多数あります。
- 不動産の処分: ご遺族がいらっしゃらない場合、不動産の処分は大きな課題となります。
行政書士にできること
- 遺族捜索: 相続人の有無を調査し、遺族が見つかるよう尽力します。
- 財産整理: 遺言書の作成支援、相続手続きの代行、不動産の売却など、財産の整理をサポートします。
- 行政手続きの代行: 死亡届の提出、戸籍の整理、固定資産税の精算など、様々な行政手続きを代行します。
- 関係機関との連携: 市区町村、警察、葬儀社など、関係機関と連携し、スムーズな手続きを進めます。
お気軽にご相談ください。
行政書士 石川 慶